ユーザーテストの重要性とフィードバックの活用方法
「自分では完璧なゲームを作ったつもりなのに、いざ公開したら評価がイマイチ…」
そんな経験はありませんか?
ゲーム開発で最も大事なのは、「プレイヤーが楽しめるか?」 という視点。
そのために必要なのが 「ユーザーテスト」 です。
今回は、「ユーザーテストの重要性とフィードバックの活用方法」 について解説します!
1. ユーザーテストとは?なぜ重要なのか?
ユーザーテストとは?
✅ 実際のプレイヤーにゲームをプレイしてもらい、問題点や改善点を発見するテスト
なぜ重要なのか?
- 開発者の「思い込み」を排除できる
- 開発者はゲームを知り尽くしているので、「わかりにくい部分」に気づきにくい。
- プレイヤー視点での問題点を発見できる!
- ゲームの「楽しさ」を客観的に判断できる
- 面白いと思ったシステムが、実はストレス要因だった ということもある。
- プレイヤーのリアクションを観察することで、「楽しい」「つまらない」の本質 が見えてくる。
- バグや操作性の問題を早期に発見できる
- 意図しない挙動、難易度バランスの崩壊など、リリース前に修正できる。
- 例えば「ジャンプの高さが足りなくて詰む」などの問題も、テストで判明する。
2. ユーザーテストの種類
① クローズドテスト(限定テスト)
✅ 開発チーム内や、信頼できる人たちだけでテストする
✅ 早い段階で実施し、基本的なバグや操作性をチェックする
方法例
- 開発チーム内でテストプレイ
- 友人や知人にプレイしてもらう
- DiscordやSNSのフォロワー限定でテスト版を公開
メリット
✅ 信頼できる人たちがフィードバックをくれる
✅ 早期のバグや操作性の問題を発見しやすい
デメリット
❌ プレイヤー層が限られるため、偏った意見になりやすい
② オープンテスト(パブリックテスト)
✅ 広くプレイヤーを募集し、リアルな意見を集める
✅ ベータ版をリリースし、プレイヤーの反応を見る
方法例
- Steamの「アーリーアクセス」
- クローズドβテスト(招待制)
- ゲームジャムやイベントでの公開テスト
メリット
✅ より多くのプレイヤーから幅広いフィードバックを得られる
✅ 実際の市場での反応を確認できる
デメリット
❌ 否定的なフィードバックが出る可能性がある(メンタル的にキツい)
❌ バグが多いと、悪い評判が広がることもある
③ プレイログ分析(データドリブンテスト)
✅ プレイヤーのプレイデータを記録し、行動パターンを分析する
方法例
- Unity Analytics / Unreal Insights を使って、プレイヤーの行動をログ化
- 「どこで死亡したか」「どのステージで離脱したか」を可視化
- 「プレイ時間」「クリア率」などの統計データを集める
メリット
✅ 感覚ではなく、データで問題点を発見できる
✅ プレイヤーが「どこでつまずいたか?」が明確になる
デメリット
❌ 「なぜその行動をしたか?」までは分からない(直接のフィードバックも必要)
3. 効果的なフィードバックの活用方法
ユーザーテストをしても、フィードバックを適切に活用しなければ意味がない!
① 「感想」より「具体的な意見」を重視する
✅ NG例:「このゲームつまらない」「面白かった」(抽象的すぎる)
✅ OK例:「敵の攻撃が速すぎて避けられない」「ジャンプの高さが低くて進めない」(具体的!)
② プレイヤーの行動を観察する
✅ 「口では楽しそうに言っていても、実際にはストレスを感じている」ことがある
✅ プレイ中の「戸惑い」「混乱」「詰まったポイント」に注目
方法例
- 実際にプレイしている様子を録画する
- TwitchやYouTubeでの実況プレイ動画をチェックする
- 「どの場面でプレイヤーが迷っているか?」を確認する
③ すべての意見を鵜呑みにしない
✅ 100人が100通りの意見を言うため、すべてのフィードバックを採用するのはNG!
✅ 「同じ問題を指摘する意見が多いか?」を基準にする
例:フィードバックの優先度付け
フィードバック内容 | 人数 | 対応優先度 |
---|---|---|
敵の攻撃が避けにくい | 15人 | 高 |
ステージ3のパズルが難しい | 10人 | 高 |
メニューの色が見づらい | 3人 | 中 |
操作方法をもっとシンプルに | 2人 | 低 |
✅ 多くの人が同じ問題を指摘している場合は、修正の優先度を上げる!
④ 反映するフィードバックと、しないフィードバックを分ける
✅ 「ゲームの方向性」に合う意見だけを採用する
✅ 「個人的な好み」に偏った意見は慎重に判断する
例:「ダークソウルみたいにしてほしい!」という意見が来た場合
❌ → もしカジュアルゲームを作っているなら、取り入れるべきではない
4. まとめ:ユーザーテストとフィードバックの活用フロー
ステップ | 具体的なアクション |
---|---|
① クローズドテスト | 友人や知人、チーム内でプレイしてもらう |
② オープンテスト | アーリーアクセスやβテストを実施 |
③ プレイログ分析 | どこで離脱したか、詰まったかをデータで確認 |
④ フィードバック収集 | 具体的な意見を優先、動画や実況もチェック |
⑤ 優先度を決めて修正 | 多くの人が指摘する問題を優先 |
結論:ユーザーテストをしないと成功しない!
✅ 開発者の視点だけでは「面白いゲーム」にはならない!
✅ クローズド → オープンテスト → データ分析 の流れで精度を高める
✅ フィードバックは取捨選択し、「ゲームの方向性」に合うものだけ採用する
ユーザーテストをしっかり行い、プレイヤーが本当に楽しめるゲーム を作りましょう!
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