「最初の10時間」でやるべきゲーム開発の準備作業とは?
ゲーム開発を始めたばかりの頃、「とにかく作り始めよう」と勢いで手を動かすのはよくあることです。
しかし、最初の数時間をどう使うかで、その後の進み具合や完成率は大きく変わってきます。
この記事では、初心者がゲーム開発を始めるときに、最初の10時間でやっておきたい準備作業について解説します。
目次
1. ゲームのコンセプトを決める(1〜2時間)
最初にやるべきことは、ゲームの「核」となるコンセプトを定めることです。
- どんなジャンルにするか(アクション、パズル、アドベンチャーなど)
- どんな操作や体験を中心にするか
- 一言で説明できる内容かどうか
シンプルで明確なコンセプトは、その後の設計や素材制作でも迷いを減らしてくれます。
2. 最小構成(MVP)を考える(1時間)
MVP(Minimum Viable Product)とは、最低限のプレイ体験が可能な状態のことです。
- 必要な機能をリストアップする
- 最低限実装すべき操作やシステムを絞る
- まずは「遊べる形」にすることを目指す
完成度よりも、「とりあえず動くものを作る」ことに重点を置きましょう。
3. 使用ツールとエンジンの選定(1時間)
次に、実際の開発に使うツールを選びます。
- ゲームエンジン(Unity、Godot、GDevelopなど)
- グラフィックやBGMの素材集めに使うサイト
- テキストエディタやコード管理ツール(Visual Studio Code、GitHubなど)
自分にとって扱いやすいもの、情報が多く初心者向けのものを選ぶとスムーズです。
4. 開発環境のセットアップ(1〜2時間)
エンジンやエディタのインストールが完了したら、プロジェクトの構成を整えます。
- フォルダ構成を整理(Scripts、Assets、Scenes など)
- 開発プロジェクトを作成し、起動確認をする
- バージョン管理の初期設定(Gitを使う場合)
最初に整理しておくことで、後からの修正や追加作業が楽になります。
5. プロトタイプの簡易実装(2〜3時間)
コンセプトをもとに、ごく簡単なプロトタイプを作成してみましょう。
- キャラが動くだけのテストシーン
- 仮素材でのシンプルなステージ
- 入力と動作の確認を行う
この段階では見た目や演出にはこだわらず、「ちゃんと動く」ことを第一に。
6. タスク整理と今後の計画(1時間)
最後に、開発の全体像とタスクを可視化しておきます。
- 実装する機能を箇条書きにする
- 優先順位を決めて順番を整理する
- TrelloやNotionなどで進捗を管理する
このひと手間をかけることで、モチベーションの維持や、開発の迷走を防ぎやすくなります。
まとめ:最初の10時間で開発の地盤を作る
時間帯 | 作業内容 |
---|---|
1〜2時間 | コンセプト決定 |
1時間 | MVPの設計 |
1時間 | ツール選定 |
1〜2時間 | 開発環境構築 |
2〜3時間 | プロトタイプ作成 |
1時間 | タスク整理・今後の方針 |
ゲーム開発は、始める前の準備がとても重要です。
やみくもに作り始めるのではなく、最初の10時間を「開発の土台作り」に使うことで、スムーズかつ確実に進めることができます。
まずは小さく、確実に一歩を踏み出していきましょう。
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