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初めてのセーブ機能実装ガイド:必要最低限の設計と実装方法

ゲームを作る上で「セーブ機能」はプレイヤー体験を支える大事な機能です。
しかし、初心者にとっては「どこまで保存すればいいの?」「何から始めるべき?」と悩みがちなポイントでもあります。

この記事では、初めてでも実装できる“最低限のセーブ機能”の設計と方法について解説します。


目次

まず理解したい:セーブ機能の目的とは?

  • プレイヤーの進行状態を保存する
  • 次回起動時に続きから遊べるようにする
  • 成果(スコア、アイテム、設定など)を維持する

重要なのは、「どの情報を、いつ、どの形式で保存するか」を明確にすることです。


最低限セーブすべき情報(例)

ゲームの種類保存すべき情報例
アクションゲーム現在のステージ、スコア、残機数
RPGプレイヤーの位置、所持アイテム、レベル、イベント進行度
パズルゲームクリア済ステージ一覧、ハイスコア、設定項目

最初は「ゲームを再開したときに困らない情報」だけに絞りましょう。


設計ステップ①:保存データの設計

まずは、どんな情報をどの形式で保存するかを考えます。

例:JSONで保存する場合(2Dアクション)

jsonコピーする編集する{
  "stage": 3,
  "score": 1200,
  "lives": 2
}

シンプルな構造で、扱いやすく視認性も高い形式です。
UnityやGodotでも、JSON形式はよく使われます。


設計ステップ②:保存と読み込みのタイミングを決める

  • 自動セーブ(ステージクリア後など)
  • 手動セーブ(メニューからセーブボタン)
  • 起動時に自動読み込み(オートロード)

初心者はまず「起動時に読み込んで、終了時に保存する」構成から始めると実装しやすいです。


実装例(擬似コード)

セーブ処理

pythonコピーする編集するdef save_game():
    data = {
        "stage": current_stage,
        "score": player_score,
        "lives": player_lives
    }
    with open("save_data.json", "w") as file:
        json.dump(data, file)

ロード処理

pythonコピーする編集するdef load_game():
    if os.path.exists("save_data.json"):
        with open("save_data.json", "r") as file:
            data = json.load(file)
            current_stage = data["stage"]
            player_score = data["score"]
            player_lives = data["lives"]

(※ 言語・エンジンに合わせて実装方法は異なりますが、流れはほぼ共通です)


セーブ実装時の注意点

注意点解決策
ファイルが破損したときの対処データが読み込めないときは初期状態に戻す処理を入れる
上書き保存によるデータ消失バックアップを作成しておくか、複数スロットを検討
値が保存されない保存対象の変数が更新されているか確認する
セーブ頻度が多すぎる処理負荷がかかるため、必要な場面だけに絞る

保存形式の選び方

形式特徴向いている場面
JSON可読性が高く初心者向け少量のテキストデータ
バイナリ軽量で高速大規模ゲーム、複雑な構造体
PlayerPrefs(Unity)非常に手軽に保存可設定や単一の数値保存
SQLiteデータベース管理が必要複雑なRPGや記録型ゲーム

まとめ:小さく始めて、徐々に拡張しよう

ステップ内容
保存する情報を決める最低限のプレイ進行データから始める
保存タイミングを決める自動 or 手動セーブを設計する
形式を選ぶJSONやPlayerPrefsなど扱いやすいものを選ぶ
テストするセーブ → 再起動 → 正しく復元されるか確認

セーブ機能は、一見難しそうでも構成をシンプルにすれば初心者でも十分実装可能です。
最初は必要最低限でOK。慣れてきたらセーブスロット・設定保存・クラウド対応などに拡張していきましょう。

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