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達成感を演出するエンディング演出とその構成

ゲームの最後に待っている「エンディング演出」。
ここで得られる達成感や余韻は、プレイヤーの記憶に残る“ゲームの締めくくり”としてとても重要な役割を担います。

この記事では、印象に残るエンディングを作るための構成・演出・工夫のポイントを紹介します。


目次

エンディング演出の目的とは?

  • プレイヤーに達成感を与える
  • 物語や体験を“意味あるもの”として締めくくる
  • 続編や周回プレイへの動機付けをする
  • 制作者のメッセージを届ける場になる

「ゲームをやってよかった」と思わせるための感情の着地点を設計することが重要です。


エンディング構成の基本パターン

1. ハイライト演出(演出・ムービー)

  • ラスボス撃破直後にイベントシーンや演出を入れる
  • 爆発・光・フェードアウトなど、“終わった”感を明確に伝える
  • ゲーム中の演出より少し豪華に見せることで、プレイヤーのテンションを高める

2. 物語の結末(テキスト or カットシーン)

  • キャラクターや世界の“その後”を描く
  • クリアの成果が反映されていると満足度が高い(例:助けた人々の反応など)
  • プレイヤーが選んだ行動によってエンディングが分岐するのも効果的

3. 成績・統計の表示(リザルト要素)

  • プレイ時間、スコア、倒した敵数などを表示
  • ランク評価(S〜Cなど)や称号を与えると達成感が増す
  • 自分のプレイが「どんな結果だったのか」を振り返らせる演出

4. スタッフロール(余韻と敬意)

  • ゲームのBGMとともにスタッフクレジットを表示
  • 背景にアート・スクリーンショット・キャラの歩みなどを重ねると効果的
  • ゆったりとしたテンポで、“冒険が終わった実感”を演出する

5. ボーナス要素や次への導線

  • ゲームクリアで新モード・新難易度を解放
  • タイトル画面に「クリア済み」の演出を追加
  • 続編の予告やエピローグ演出で、プレイヤーの余韻を残す

演出のテクニック例

手法効果
フェードアウト → フェードインシーンの切り替えに余韻を持たせる
カメラが遠ざかる物語が終わった印象を与える
背景に思い出のシーンが流れる感情の振り返りを促す
静かな音楽に切り替える安堵や達成感を強調する

プレイヤーが“満たされる”エンディングにするためのコツ

ごほうび感をしっかり届ける

  • 「苦労したかいがあった」と思える報酬や演出を用意する
  • 単なるメッセージではなく、視覚・聴覚・テンポで演出することが重要

ストーリーが終わったことを明確に示す

  • ダラダラ続けず、はっきりと「終わり」の実感を持たせる
  • セリフや演出で「別れ」「旅の終わり」「目的達成」を表現

プレイヤーを“置いていかない”

  • ストーリーだけで完結させず、プレイヤーの行動結果が反映されていると満足度が高まる
  • 例:「あなたが助けた村人たちは今…」など、プレイヤーの選択を尊重する表現

まとめ:エンディングは“最後の一押し”でゲームを名作に変える

要素目的
ハイライト演出プレイヤーの達成感を最大化
ストーリーの結末世界観や物語の締めくくり
リザルト表示プレイの成果を可視化
スタッフロール余韻を与え、制作者の想いを伝える
ボーナス要素次の体験や周回プレイへの動機付け

どんなに素晴らしいゲームでも、エンディングで気持ちが途切れてしまえば印象が薄れてしまいます。
逆に、うまく作られたエンディングは、そのゲームの記憶を“感動”や“満足”としてプレイヤーの心に残します。

ゲームの締めくくりには、ぜひこだわりを込めて設計してみてください。

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